←目次に戻る







*************************************


日本の土壌と食生活、農業の変化

日本は火山国のため、カルシウムの含有率が低い土壌です。
それでも、元来日本人はひじきやゴマ、大根の葉、小松菜、小魚や海草などを食生活に多く取り込みカルシウムを摂取してきました。
これらの食品から摂れるカルシウムは血液中のカルシウム濃度を変化させずに、ゆっくり吸収される
“非イオン化カルシウム”
簡単にいうと、すばやく吸収はしないけど、じっくり確実に骨になるというタイプです。


しかし、生産率UPや農家の人手不足などさまざまな理由により、近代農法盛んになり化学肥料が使われるように。
そのことで農作物の栄養価が低くなっているというお話はBSKでも折に触れてお伝えしているとおりです。もちろんカルシウム分も例外ではありません。

そして、カッコイイ西洋文化が日本の食卓でもおなじみとなっていきます。
洋食メニューには、ひじきやゴマ、大根の葉、小松菜、小魚や海草などカルシウムを多く含む昔ながらの食材はほとんど使われません。 カルシウムが遠のいていきます・・・

そうでなくても、あまりカルシウム分が豊かではない土壌において、ますます栄養価が低くなるという現象。さらにメニューが欧米化!
ちょっと暗雲が立ち込めてきた日本の食卓です。




大きな転機 牛乳のススメ?

昭和30年代からは、カルシウムを摂るには牛乳を飲むのがいい!という
“牛乳カルシウム神話説”が誕生しました。牛乳を飲んでいた欧米人からのススメです。
欧米人みたいに背が高くかっこよくなりたい!そんな日本人の密かなコンプレックスにズバリマッチして牛乳はいとも簡単に日本人の生活に入ってきました。

牛乳は、毎日配達してもらえて、安くて、学校給食にも登場しました。
まさに国を挙げての牛乳神話!!
その結果、子供も大人も、みんな一斉に牛乳を飲み、骨を作ろうとしました。


確かに、牛乳をはじめとする乳製品にはカルシウムがたくさん含まれています。
しかし牛乳に含まれる乳糖がやっかいで、実は昔から乳製品を飲む必要のなかった日本人には乳糖を分解する酵素がほとんど分泌されていないのです。
厳密に言うと、乳糖分解酵素はお乳を飲む赤ちゃんにはあって大人になると必要なくなるので分泌されなくなってくるというのが正解です。
つまり、分解吸収できないのですからそのまま体から流れ出ていってしまいます。従って、残念な事に
乳製品で骨作りをすることは期待できないのです。

寒さが厳しく日本ほど作物が豊かではない北欧諸国などは、昔から乳製品に頼り、さまざまな食品を作り出しているので乳糖を分解する酵素が日本人よりもあるなど、地域によっても差があるそうですが、そうは言っても大人になってからも乳製品をいただくのは人間だけ。

ワンコに牛乳を飲ませると下痢しちゃうといわれるのは、成犬になっておっぱいを飲まなくなったので乳糖分解酵素がなくなったから。
大人になった証ともいえるわけですね。(もちろん個体差はありますよ)

また、乳製品は腸に宿便として残ったり、体を冷やしたり、水滞をおこす原因になります。これはアトピーをはじめとする皮膚トラブルにも大きな影響を与えるといわれています。
ガッカリです。



その頃、言いだしっぺのアメリカはというと・・・


私たちに欧米食文化や牛乳を勧めたアメリカは1977年(昭和52年)、議会でマクガバンレポート〈※)が提出され、国をあげての健康的な食生活に向けて大きな一歩を踏み出し始めています。

しかも、その
食生活のお手本は、昔ながらの日本食・・・。

その頃の日本はますます欧米化、昔ながらの日本食は日に日になりを潜め、給食で牛乳が飲めないコは肩身のせま〜い思いをしていました。


マクガバンレポート

国の財源を圧迫するほどの医療費を抑えることを目的に、米国上院議員のマクガバンが提出した5000ページからなる有名な報告書。
アメリカ人の死亡率の増加、体調不良の原因は動物性脂肪の摂りすぎなど食生活の影響によるものであり、古くからの日本の食事が理想食であるという内容が盛り込まれていた。
それを元にアメリカでは食生活の改善が行われることとなった。
現在アメリカでは富裕層ほど健康意識が高く、マクロビオティックなど玄米菜食に高い関心を持っているといわれている。




骨は体の根っこ。
  そもそもカルシウムってどんな働きをしているの?


カルシウムといえば、骨を丈夫にする事はよく知られていますね。
確かに私たちの身体にあるカルシウムは、
99%が骨に貯蔵されています。
現代人の多くは骨がスカスカ、レントゲンでもしっかり写る人が少ないのだそうですよ。
スカスカの骨では、ゆがみやねじれが生じます。すると体全体のバランスにも影響を及ぼすので、丈夫でしっかりした骨作りは、単に骨作りだけでなく全体の健康作りにもとても重要な事なんです。

そして体内のカルシウムの残りの
1%は、血液中にあります。
実はこの1%が実に様々な働きをすることは、意外と知られていないみたい。
でも、このバランスがとても重要で、カルシウムは生きていくうえで必要な働きのほとんどをつかさどっているともいえるんです。


血中カルシウムの役目

外傷の治癒
免疫のしくみを助ける  
自律神経の安定
ホルモン分泌の調整とその働きを助ける
 


そして、カルシウムバランスが崩れるとこれらの働きも悪くなるのです。
現代人がカルシウム不足であることはみんな知っています。
この不足を補うためにはたくさんの量を食べなければ追いつかないのですが・・・ね。



添加物がカルシウムの吸収を阻害する??

そして、日本ではインスタントやレトルトなどの加工食品が実にバリエーション豊かに発売されるようになりました。
調理の手間もなく、日持ちするし、いいとこづくめ!!

でも、カルシウム摂取の面ではあまり喜べないことが。
これら加工食品にはリン酸塩などの添加物が含まれていることが多く、これがカルシウムの吸収を阻害するのです・・・(泣)
また、添加物を体外に排出しようとする働きにも体内のカルシウムが大量に使われてしまうため、ますます状況は悪化・・・。

日本の食生活が変わっていくに従って、カルシウムの摂取がどんどん難しくなっていくような・・・。



そうだ、サプリメントがある!!

多くの人が漠然とカルシウム不足であることを意識していますから、製薬会社も競ってカルシウム製剤を売り出しました。

じっくり吸収されて体に蓄積されるなんて言ってられない!ということで、カルシウム剤の多くは、さらに身体への吸収を良くし、素早く作用させるために
“イオン化”させています。
「吸収の良い」カルシウム!!
これこそ求めていたものか、と思いきや、体はそう簡単に認めてはくれないのです。

体には、「恒常性」という働きがあります。
簡単に言うと、生命維持のために極端に傾くことなく状態を保とうとしてバランスをとっているというような事です。

吸収の良いイオン化カルシウムを摂取すると、血液中のカルシウム濃度が急激に上昇します。すると身体は、生命維持のために内部状態を一定に保とうする「恒常性」の働きによって、上昇した血中のカルシウムの排出を始めます。その結果、吸収の良いイオン化カルシウムは骨まで届く前に排出・・・あらら。

一方で、カルシウムの排出が進むと、今度は血中カルシウム濃度が急激に下がり始めます。すると身体の恒常性が再び働いて、今度は骨からカルシウムを溶かし出し、血中濃度を保とうとします。それは大変!

吸収率のよいカルシウムを摂ったつもりが、むしろ骨からカルシウムを溶け出させるという、なんとも悲しい結果に!
この「骨のカルシウムは不足しているのに、体内にはカルシウムが充満している」という現象を「
カルシウムパラドックス」といいます。

その他にも、市販されているカルシウム剤の多くは高熱、高圧処理をしているので、身体にとって有害なフッ素化合物ができてしまうことが懸念される、たくさん摂り込みすぎて体内に充満して行き場を失ったカルシウムが血管や細胞、脳や軟骨にまで入りこみ、沈着し、アトピーやアレルギーを中心とした皮膚トラブルの原因となっているなど、多くの弊害もあったりして、カルシウム剤選びも結構難しいものなんです。



じゃあ結局、どうしたらいいのだろう・・・。

やっぱり、ひじきやゴマ、大根の葉、小松菜、小魚や海草など非イオン化カルシウムを食生活に多く取り込むことができる昔ながらの日本食をなるべく多くすること。
コレが一番なのでしょう。

アメリカの流行は少し遅れて日本にやってくるといいます。
マクガバンレポートでも、「昔の日本の食事が一番」と太鼓判を押されたわけですから
私たち日本人がこういう食生活をもっと見直して実践する時がきています。
そういえば最近、健康食に着目したレストランも増えてきていますね。
少しずつ、よい兆しが見え始めているのかも!!

素直に「おいしい!」といえるような栄養満点の食材が手に入り、“飽食”ではなく“豊食”な世の中になるように、日本の食材の豊かさをみんなで見直していきましょう!!

それでも現代人のカルシウム不足はすぐには追いつかない現状はあります。
そこで基本となる食事からの摂取のほか、やはり非イオン化カルシウムを含有する食材を他から探しておくに越した事はありません。
風化貝のカルシウム「アラゴナイト粉カル」はそのひとつとして、大きな力を発揮します。

基本はあくまでも玄米菜食、乳製品に頼らず、毎日欠かさずコツコツと粉カルを摂る。
これが丈夫な骨作りに一番ベストな方法ではないでしょうか?


それと、カルシウムをよりよく吸収するには、適度な運動と日光浴も必要です。
コレも忘れずに!

体にも心にも気持ちのいいこと。 これが健康作りには一番です!!


参考:アトピーくらぶ「れのあ」HP

****** 新商品! 「アラゴナイト 粉カル」 *********************

粉カルは、自然の食材から摂れるのと同じ、安心な非イオン化のカルシウム剤です。
カルシウムが不足しがちな現代の食卓の救世主ですよ!!!
お料理に混ぜて摂取できるお手軽な粉末状です。いろんなお料理に少しずつ混ぜて、毎日続けることをオススメします!、もちろん、ワンコのお食事にも混ぜてあげてくださいね。


アラゴナイト粉カル 100g

¥3,360−   購入はコチラへ

【お召しあがり方】
1日、3〜8gくらいを目安に、さまざまなお料理に少しずつ混ぜてお召し上がりください。
愛犬に与える場合は、便の状態を見ながら与える量を加減してください。(白くポロポロするようだと与えすぎです)




≪≪前のページへ ▲このページのTOPへ 次のページへ≫≫
▼目次へ戻る