ブラックストリームケンネルとBSKマーケット共同企画
この時期の特集記事をお送りします
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最近、人間の加工食品の安全性が問われるような様々な事件が報道されています。
いったい何を信じたらいいのか・・・不安が募ります。

では、ワンコのごはんはどうなんでしょう?
みんな大好きなオヤツは??


今月は、ワンコに与える食品のうち、オヤツについて考えてみたいと思います。
オヤツも立派な加工品です。 ちゃんと安全に作られているのでしょうか?

そしておやつを食べるようになった日本のワンコの問題点とは?


大切なワンコを心身ともに健康に育てたい方必見の今月の特集です。



最近のオヤツ事情から考える


「犬にオヤツ」
これって、本当にここ十数年の間に広まった習慣です。

私が学生の頃に実家で飼っていたワンコにはオヤツなんてあげてませんでした。
せいぜい皮でできた骨型の『ガム』といわれるようなものをあげてたくらいです。

それから、ジャーキーの人気が出てきて、クッキーやビスケット、今ではケーキまで!!
まるで人間の子どもみたいにオヤツが当たり前の習慣になっていきました。

オヤツを与えるようになってしばらく経った現在、人とワンコの間にはどんな変化が起こっているのでしょうか。



オヤツをあげることへの是非を考える


BSKでは、犬にオヤツは絶対に必要なモノという考えはありません。
『健康な犬育ては自然流!』がモットーのBSKですから、オヤツの習慣をもともと持っていないであろう犬に対して、
オヤツを毎日あげることは重要なことではありません。
健康を損なう、人との関係を損なうなど、マイナスになるようならば与えない方がよいと思っています。


でも、オヤツをあげるのって、なんだかとっても楽しいですよね。
カワイイ顔で必死にオヤツと自分の顔を見つめるワンコ・・・。
ついついオヤツをあげたくなっちゃう気持ち、ワンコをかわいがっている人なら誰でも経験したことがあるのではないでしょうか。

ちょっとした楽しいコミュニケーションだったり、ワンコの退屈しのぎに使ったり、カワイイ写真を撮ろうと思ったときに
目線を向けるのに使ったり・・・
ワンコとの生活に少し潤いがもたらされるアイテムにもなりえるオヤツなら、上手に使いこなしてほしいと思っています。




楽しいオヤツ。 しかし、そこには問題点が・・・


いろんなオヤツが出始めてからというもの、問題点も出てきています。

代表的なことは、オヤツとゴハンの食べすぎで肥満になるワンコが増えたことです。
ゴハンの量は今まで通り、プラスオヤツも食べて・・・の生活は、今までと同じ生活をしていたのでは肥満へまっしぐら。
その分ゴハンを減らすか、その分運動して消費するか、どちらかをしなければ太ってしまうのは当たり前です。

肥満はいわずと知れた健康な体つくりを妨げる憎きモノ。
“肥満は万病の元”といわれるように、体が重くなる事で運動不足になったり、血の巡りが悪くなってすみずみの細胞まで
血液が行き届かなくなります。
それによって、抵抗力も弱まり、いろいろな病気にかかりやすくなるのです。



もうひとつは、オヤツの製造のこと。

オヤツも加工食品です。
ですから、すべてが良心的に作られているとは限りません。
犬に必要だろうか・・・?と首を傾げたくなるような素材が使われていることも多いです。
食品業界では当たり前の工程も、私たち消費者からすると「え〜!!」と驚いてしまうような薬品が使われていたり、
オヤツの世界にもそういうことがたくさんあります。

合成保存料や化学調味料だけが無添加なら安心というわけではなく、製造工程で使用される薬品のことまでを考えると
本当に安心できるものを与える事は本当に難しくなってきます。

化学物質はカラダの中では、使い物にならない異物であるばかりでなく、それらを摂取する事はカラダにとって
ものすごい負担となります。
こうしてカラダに入ってきた物質を一生懸命カラダから出そうとして起こる症状のひとつが、「皮膚疾患」です。
実は皮膚も立派な排出器官のひとつで、他の排出器官から出し切れないときには大いに活躍します。
それが不快な症状となって現れるのです。


市販のドッグフードの材料や加工段階でも多くの化学物質が使われていることから、
皮膚病の原因のひとつとして、フードを疑うというのはもはや当たり前です。
しかし、食べ物はフードだけではありません。
意外な盲点として、オヤツも皮膚病の原因の可能性のひとつとなりえるのです。

実際に、よいゴハンを食べている子でもどうも皮膚病の治りがよくない・・・と思い、
いつもの生活を伺ってみると、オヤツが怪しい!という事がよくあるんですよね。
今まで、BSKに相談に見えた方のなかでも、あるオヤツをやめてもらったら劇的に回復したという例がいくつもあります。



ワンコのデリケートなカラダ。  大切にしてあげたいです。
よいオヤツ選び、すごく大事な事ですよね。



「加工助剤」って知ってますか?
知らないうちに使われるこんな化学物質。


オヤツはたいてい安価です。
そのオヤツで十分な収益を出すためには、材料費をもっともっと削る必要があります。
大きな企業になればなるほど、そのようなノウハウが求められるのは仕方がないことかもしれません。
真面目に利益そっちのけで健康の事だけを考えてオヤツを作る事を考える企業は、本当に稀なんです。

飼い主さんとしてはもちろん自然のままに無添加の方が商品として魅力的ではありますが、
実際には自然のままでは安定しないなどの理由で、製造するのにかえって手間がかかったりする事も少なくないようです。
そこでいろいろな薬品や添加物を使って、製造を楽にしたり、消費者の購買意欲が沸くようにしたりするわけです。


食品のウラ側として、こんな事実があります。

例えば、人間が食べるパックのサラダ。切り口も茶色くならず長持ちしますね。
成分には何も記載されていません。ただの生野菜と思いがちです。
しかし、切った後に何種類もの次亜塩素酸ソーダの殺菌剤プールに浸けて、茶色くならないように加工してるんです。
おいしいみかんの缶詰のみかんの皮、きれいにむけていますよね。
手作業ではさぞかし大変だろうと思いますが、実は塩酸とカセイソーダで溶かして除去しています。
なるほどきれいなわけです。


ワンコの食べ物だって同じ。
皮のガムは薬品プールに浸けて皮を剥ぎます。
港で採れたてのマグロを使ったジャーキーも殺菌プールに浸けて消毒して、それから乾燥しています。
クチャクチャと何度も何度も噛むこれらのオヤツに、薬品が染み込んでるかも・・・なんて
考えるだけで恐ろしくなってしまいます。
でもこれらの薬品を使っていたとしても、表示は「無添加」です。
販売される時には、100%マグロです、100%牛皮です、安心です!となるんですね。

完成するまでには除去されたり中和されたりして最終的に残っていないであろうという考えで使われる
これらの「加工助剤」。
このことはあまり知られていませんし、人間の食品ですら加工助剤は記載をしなくていいことになっているため
消費者は知る術がありません。
でも、気になる人からすると知りたい事実です。


BSKでは化学的な添加物のひとつとして加工助剤にも着目しています。
新商品を取り扱う際には、メーカーに原材料と共に製造工程を確認する事にしています。
少しでも安全性の高いものを提供できるようにいつも心がけ、大事なワンコの健康作りのお役に立てるように努力しています。



しつけとオヤツの関係について考える。


最後に、人と犬との関係とオヤツについて考える時に欠かせない問題として、しつけの事を考えたいと思います。

オヤツをつかったしつけ方法が日本中に広がって、十数年がたちました。
それまでは犬のオヤツといえばせいぜい牛や豚の皮で作った「ガム」といわれるものがある程度でしたが、
しつけのトリーツとして使うようになってからは瞬く間に日本中であらゆるおやつが販売されるようになり、
今ではしつけトリーツ用以外にもバラエティ豊かになり、今ではワンコにオヤツは当たり前という風潮にすらなっています。


でも、みんなが飛びついたおやつを使ったしつけ方法、いまいち満足いかない人が多いみたいです。
「食べ物がある時はよーくいう事を聞くいいコちゃんなのに・・・」 そんな飼い主さんも少なくありませんよね。

そんな飼い主さんのワンコはもしかすると・・・
『オヤツがもらえる時はいい子にしよう、なければいう事を聞く筋合いもないね。』と考えているかもしれません!


● ブラックストリームケンネルのしつけレッスン


ブラックストリームケンネルのしつけレッスンでは、トリーツ(オヤツ)は一切使いません。
私たち人間と、ワンコたちのよい関係作りにおいて、しつけでオヤツを使うことは必要ないと考えているからです。

ワンコたちは新しい家族の一員になった時には何にもわかりません。
よくわかるように教えてあげる事、そして理解できた、よくできた時には心を込めて褒めてあげること。
いけない事をしたらその時には犬が理解しやすい方法で叱ること。
そんなごく当たり前のことが、ワンコのしつけにおいてもとても大切です。

しつけ上手の飼い主になるためには、人と言葉でのコミュニケーションを取ることができないワンコに上手に教えてあげるスキルが求められるのです。



ワンコは言葉を話せなくても、人と共に生きる事を望み、人と同じように多感でデリケートな部分を持ち合わせた動物です。
そんなワンコに対して体罰を加えたり、食べ物で釣ったりする必要はありません。


ブラックストリームケンネルでは、ワンコたちに上手に教えてあげる方法を飼い主さんに学んでもらい何度も積み重ねる事で、ゆるぎない人と犬との関係作りをしていくレッスンをしています。

ブラックストリームケンネルのしつけレッスンについて
もっと詳しく ≫≫


犬の本来の生態をヒントにしています。
犬たちはその生態の特徴のひとつに、「群れ」で暮らすということがあります。
厳しい自然環境の中で群れの統率が取れていないということは、即、命の危険につながります。
頼りがいのあるリーダーの元で群れの一員として暮らすことが、一番安心できるというわけです。


動物として持ち合わせた意識は厳しい自然環境で暮らさなくなった今でも、心の奥底で脈々と根付いていて、
ワンコたちの行動や心のあり方の基本となっています。
頼りがいのあるリーダーが不在であるという状態は、犬にとっていつも落ち着かず、心が不安定な状態に
なりかねません。
その結果、いろいろな問題行動を起こしたりする事もあります。
ゴハンにありつければそれでいい、というわけにはいかないんですね。


群れのルールを教え、よく褒めることやきちんと叱ることができる頼りがいのあるリーダーになることができれば、
犬たちは安心して生きていくことができると感じ、自然とリーダーに従うようになってくれます。

優しく、時には厳しく、頼りがいのあるリーダー的存在になってあげることは、ワンコの心にも大きな影響を
もたらすのです。




 オヤツ方式の限界


おやつを使うしつけ方法は主にアメリカで広がり、日本にも伝えられました。
それまでの厳しい体罰方式に比べて、家族の一員となった犬に対して優しいイメージですし、
力もいらない簡単な方法として瞬く間に日本中に広がりました。

おやつを使えば即効果が現われたように見えて比較的簡単です。
教える方もそれほど高い技術を持たなくてもそれなりに見えることもあって、ドッグトレーナーといわれる人もたくさん増えました。


ドッグトレーナーたちは、「おやつを使うのはきっかけ作りです。徐々に減らしていけばいいんです。
何度も繰り返して覚えさせるんですよ。」と、いいます。
でも私たち飼い主には、なかなかうまくいかなかったりします。
ドッグトレーナーはオヤツ以外にワンコが従う要素や技をたくさん持ち合わせていますから、
ワンコたちは瞬時に「この人のいうことは聞いておこう」と判断するんです。
ワンコはよーく人を見ているんですね。


繰り返して行うことでワンコが関連付けを理解して、反射的に体を動かす事はできるようになるかもしれません。
でも、オヤツがなければできない・・・。
肝心な飼い主さんと愛犬の心の通い合いはそこには存在しなくなっている場合がとても多いのです。

「オヤツで釣っている」状態が続く限り、いつまで経っても人と犬とがよい関係を築く事はできません。
オヤツ方式で限界を感じる飼い主さんが最近とても増えているのは、飼い主さんがオヤツに頼ってしまっていることが原因です。

ちゃんと褒めてあげることが上手にできて、きっかけ作りとして利用できるのであればもちろんオヤツを使ってもかまわないんです。
でも、おやつを使ったしつけ方法を習った飼い主さんはオヤツがごほうびだと思い込んでしまっています。
そのためか、おやつを使って指示を出したときにワンコがよくできたとしても、まったくといっていいほど愛犬に触れたり
褒めたりする事をしません。振り返ると思い当たるという人も結構いるのでは?

ワンコにだってわかるんです。
「この人はオヤツでいう事を聞かせようとしている。頼りがいのあるリーダーとはいえないな。」って。



「オヤツとワンコの関係」から、「人と犬との関係作り」に変わっていくには、
もっと真剣にワンコと向き合う必要があるのではないかと思います。


ワンコを家族の一員として迎え、とてもかわいがっている人がとても増えています。
日本でもそろそろワンコとの関わりの成熟期を迎えて、本当のよい関係について考える時がきているのではないでしょうか。



オヤツは人とワンコとの幸せな生活のスパイス。
BSKの安心のできる厳選オヤツをもっと上手に使いこなそう!





★こだわりオヤツ★
素材はもちろん
製造工程まで着目した安心オヤツがいっぱい!

BSKマーケットへ



  

BSKの厳選オヤツは以下の実店舗でもお取り扱いしています。

 駒沢公園通り ブラックストリームケンネル      http://www.black-stream.com/

 横浜元町    Dog Care House Motomachi    http://www.dog-care.jp/







BSKマーケットは、
『飼い主さんがワンコにしてあげられること』を いつも応援しています。

ワンコも生き物、もちろんどのコにも同じように効果が出るとは限りません。
でも、本来持っているはずの“治ろうとする自分の力”を発揮する手助けをすることは、皮膚トラブルに限らず、
すべての病気において必要な、飼い主さんの姿勢だとBSKマーケットは考えています。

病気を治しているのはワンコの体自身、
そんなワンコを支えるのは、大好きな飼い主さん、つまり・・・いつだってあなたである事を忘れないでください。
「お薬や獣医さんにおまかせ」だけでは、ワンコの不調は治せません。

BSKマーケットは、『飼い主さんがワンコにしてあげられること』をいつも応援しています。



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